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【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】VS【eMAXIS Slim 先進国株式インデックス】どちらに投資するべき?

  • 【eMAXIS Slim】シリーズはS&P500と先進国株式インデックスどちらに投資したら良い?
  • 【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】だけで良いのでは?

という方向けの記事となっております。

【eMAXIS Slim 先進国株式インデックス】についての動画を投稿した際に、以下の様なコメントをYoutubeにて頂きました。

あえて先進国株にする理由がないのでは?

恐らく、米国株式(S&P500)1つに投資する方が先進国株式インデックスに投資するよりも直近で判断した時に、パフォーマンスが良くなると言う点からの指摘かと思います。

そこで、【eMAXIS Slim 先進国株式インデックス】と【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】の過去のパフォーマンスを比較し、どちらへ投資していくのが良いかを考察していきます。

銘柄比較

まずは【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】と【eMAXIS Slim 先進国株式インデックス】の銘柄比較についてです。

どちらも設定されてからの期間が短く、後の株価比較の際に困るため他の米国株ETFで置き換えて検証を行っていきます。

【eMAXIS Slim 先進国株式インデックス】は同じ「MSCIコクサイ・インデックス」へ連動するiシェアーズ MSCI コクサイETF【TOK】で置き換えます。

また、【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】は同じ「S&P500」へ連動するiシェアーズ・コア S&P 500 ETF【IVV】で置き換えます。

国名 先進国株式インデックス 米国株式(S&P500)
米国 71.32 100
イギリス 4.99 -
スイス 3.61 -
フランス 3.55 -
カナダ 3.35 -
ドイツ 2.84 -
オーストラリア 2.13 -
オランダ 1.43 -
香港 1.32 -
キャッシュ、デリバティブ等 0.46 -
その他 5.01 -

2020年4月16日現在時点の国別の組入比率は上記の表のようになります。

当然ですが、米国株式(S&P500)は米国しか含まれておりません。

また、 先進国株式インデックスも71.32%が米国となっており、パフォーマンスの大部分は米国が左右する形になります。

先進国株式インデックスと米国株式(S&P500)で差が出る部分は、米国以外の30%程の国がどういった動きをするかということですね。

銘柄名 Ticker 業種 先進国株式インデックス 米国株式(S&P500)
マイクロソフト MSFT 米国 情報技術 3.67 5.79
アップル AAPL 米国 情報技術 3.57 5.14
アマゾン ドットコム AMZN 米国 一般消費財・サービス 2.84 4.3
フェイスブック FB 米国 通信 1.22 1.82
ジョンソン・エンド・ジョンソン JNJ 米国 ヘルスケア 1.14 1.69
Google(議決権なし) GOOG 米国 通信 1.13 1.62
Google(議決権あり) GOOGL 米国 通信 1.08 1.62
ネスレ NESN スイス 生活必需品 0.94 -
バークシャー・ハサウェイ BRKB 米国 金融 - 1.58
プロクター・アンド・ギャンブル PG 米国 生活必需品 0.88 1.3
JPモルガン・チェース JPM 米国 金融 0.85 -
ユナイテッドヘルス・グループ UNH 米国 ヘルスケア - 1.21

2020年4月16日現在時点の組入上位10銘柄は上記の表のようになります。

保有比率の第7位まで保有比率は違うものの先進国株式インデックスと米国株式(S&P500)の保有銘柄がかぶっています

違うのは第8位の銘柄と第10位の銘柄のみです。

また、先進国株式インデックスの上位10銘柄を見ていくと第8位に含まれているネスレのみスウェーデンの銘柄でそれ以外は米国の銘柄となっています。

保有比率を確認してみると、先進国株式インデックスの上位10銘柄の保有利率が17.32%、米国株式(S&P500)の保有利率が26.07%です。

上位10銘柄をみる限り、先進国株式インデックスの方が米国株式(S&P500)よりも分散はされていそうですね。

実際確認してみると、先進国株式インデックスが1430銘柄に対し、米国株式(S&P500)は509銘柄(キャッシュ含む)でした。

2020/04/21【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】VS【eMAXIS Slim 先進国株式インデックス】業種比率

2020年4月16日現在時点の業種別構成比率は上記の表のようになります。

米国株式(S&P500)の方が情報技術と通信の業種割合が多そうです。

これらの業種にはマイクロソフト、アップル、フェイスブック、グーグルなどが含まれています。

これは、GAFAMと同じ様な銘柄群の割合が先進国株式インデックスは少ないということになります。

株価の推移

2020/04/21【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】VS【eMAXIS Slim 先進国株式インデックス】株価の推移

続いて、iシェアーズ MSCI コクサイETF【TOK】の株価、iシェアーズ・コア S&P 500 ETF【IVV】の株価の推移についてです。

期間はiシェアーズ MSCI コクサイETF【TOK】が上場した以降の2007年12月12日から2020年4月17日までです。

2007年12月12日の株価を100としてそれ以降の動きを表すようにしてあります。

日付 先進国株式インデックス(100換算) 米国株式(S&P500)(100換算)
2007/12/12 100 100
2020/4/17 170.7078253 250.0584557

これをみると、2020年4月17日の株価は先進国株式インデックスが170に対して米国株式(S&P500)は250となっています。

米国株式(S&P500)に一括投資した場合の利益は先進国株式インデックスの212%になっています。

これをみると、確かに米国株式(S&P500)に絞ったほうが先進国株式インデックスに投資するよりも効率的な感じがしますね。

過去12年ぐらいさかのぼっているため期間も十分かなと思える位の検証期間があり、確かにそう言う感じもします。

また、米国株式(S&P500)と先進国株式インデックスの株価は相関係数が0.99となっています。

相関係数とは-1から1までの値で表現されるものであり、この場合では1に近いほど同じ様な値動きをしているということを意味します。

0.99という値は米国株式(S&P500)と先進国株式インデックスはほぼ同じ値動きをすると言って良いと思います。

ここまで高い相関係数だと、先進国株式インデックスは米国株式(S&P500)の劣化版と言う感じもします。

ここで、iシェアーズ・コア S&P 500 ETF【IVV】は上場日が2000年5月19日でありこれ以前のデータもあるためその部分も確認してみようと思います。

2020/04/21【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】VS【eMAXIS Slim 先進国株式インデックス】株価の推移(IVV)

上記の表は、iシェアーズ・コア S&P 500 ETF【IVV】の終値と終値を円換算したものです。

これも、起点となる日2000年5月19日の株価を100としてそれ以降の動きを表すようにしてあります。

表の中で赤い丸を付けた点が、iシェアーズ MSCI コクサイETF【TOK】との比較で開始日としたあたりです。

日付 IVV終値 IVV終値円換算
2000/5/19 100 100
2005/10/19 92.68705226 100.1516004
2006/1/9 100.1938185 107.344492
2007/12/26 120.7461509 129.0021977
2009/3/9 56.22867065 52.02637527
2010/10/8 100.0102168 77.06333413
2012/12/17 128.5604064 101.2008782

2000年5月19日を起点とすると、終値ベースでも終値を円換算したものでも起点の値より上にいったり下にいったりしています。

終値ベースでは2000年5月19日の終値を完全に超えてそれ以下にならなくなった日は2010年10月8日で約10年かかっています

また、終値を円換算したものではもう少し期間がかかっており、完全に超え続け始めた日は2012年12月17日です。

10年と言うのはなかなか気が遠くなる期間ではないでしょうか?

これをみると、2020年4月17日を起点として過去10年遡ると米国株の良かった10年を抜き出す事になっており、その前の10年は米国は暗黒?の10年となっています。

念の為ですが、この先10年の米国の株価がこうなるというわけではありません。

ただそういう事も過去にはあったため、この様な値動きをすることもあるということで抜き出してみました。

積立投資

2020/04/21【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】VS【eMAXIS Slim 先進国株式インデックス】積立購入

続いて、iシェアーズ MSCI コクサイETF【TOK】が上場した2007年12月12日に積立投資を開始した場合の利益率の推移についてです。

グラフは、iシェアーズ MSCI コクサイETF【TOK】を積立投資した場合の損益率とiシェアーズ・コア S&P 500 ETF【IVV】を積立投資した場合の損益率を示しています。

日付 先進国株式 S&P500
2020/4/17 61.73% 107.40%

これをみると、2020年4月17日の損益は先進国株式インデックスが61.73%に対して米国株式(S&P500)は107.40%となっています。

結果ですが、米国株式(S&P500)に積立投資していた場合、先進国株式インデックスに投資していた場合の173%の損益率になっていたという結果になりました。

資産で言うと、米国株式(S&P500)に積立投資していた場合、先進国株式インデックスに積立投資していた場合より28%多い資産になっていたと言う計算になります。

最後に、「まとめ」です。

【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】VS【eMAXIS Slim 先進国株式インデックス】どちらに投資するべき?

  • 【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】を購入が正解で、先進国株式インデックスに投資する意味はない

先進国株式インデックスに、中国が含まれていたりするともしかすると面白い感じになるかもしれません。

ただ、中国はMSCIによる定義では新興国市場に分類されており今の所先進国に分類されそうな感じがありませんね。

2013年11月にギリシャが先進国市場から新興国市場へ分類の見直しされているので、そのタイミングで中国と入れ替わっても良かった感じもしますが。

これから、先進国市場の分類が変わってくると違う値動きをする可能性もありますが、2020年4月の時点では株価の値動きから判断すると先進国株式インデックスに投資する意味はないと思われます。

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