- 【HDV】iシェアーズ コア 米国高配当株 ETFを何時買えば良いか分からない
- 【HDV】iシェアーズ コア 米国高配当株 ETFを買って出来るだけ損をしたくない
という方向けの記事となっております。
高配当金率がある株式や投資信託は、価格が下がっても配当金があると言う安心感があります。
ただ、配当金が高いから何時買っても良いと言うものではなく出来れば評価損や売却損が出ない方が良いかと思います。
そこで、過去のデータを元に何時買うと少しでも有利なポイントで買えるのか、また損失が出にくかったのかと言う事を検証してみたいと思います。
まずは、「まとめ」からです。
【HDV】iシェアーズ コア 米国高配当株 ETFを購入する場合のベストタイミング
- 配当率が3.6%を超えている時は何も考えず買えば良い
- 月初に買う場合、1日は避ける
- 水曜日、金曜日に買うのは避ける
配当金率、日別の損益、曜日別の損益から導いた結果はこのようになりました。
少し前に検証した【SPYD】 米国高配当株式ETF、【VYM】バンガード 米国高配当株式ETFとほぼ同じ結果となりました。
同じ米国株式を対象としたETFであるため当然といえば当然かも知れませんが。
ただ、これら全てを満たしたタイミングというと長いこと買えなくなるかもしれません。
人により自分が納得出来た点を取り入れていただき、少しでも将来のパフォーマンスの向上に役立てていただければと思います。
【HDV】iシェアーズ コア 米国高配当株 ETFとは
まずは【HDV】iシェアーズ コア 米国高配当株 ETFについての説明です。
購入タイミングを検討する前に銘柄そのものに対する知識もなければ、そもそも自分が魅力を感じる銘柄でなかったということであっては意味がありませんので参考にしてみて下さい。
- 配当水準が比較的高位の米国株式で構成される指数と同等の投資成果を目指す。
- 組み入れる銘柄の構成比率は配当金の総額をもとに決められる。
配当金の総額が60万円のA銘柄と40万円のB銘柄がある時に、100万円をこれらに投資する場合A銘柄を60万円買い、B銘柄を40万円買うと言う事になります。
- 収益や配当持続性で判定された75銘柄で構成される。
- 経費率は0.08%で非常に小さい。
- 3月、6月、9月、12月に配当とリバランスが行われる。
2020年3月6日時点の業種別保有割合は上記の表のようになります。
エネルギーが19.13%、通信が18.63%、ヘルスケアが18.21%とこれらの業種で55.97%を占めています。
これらの業種の成績が悪くなると【HDV】iシェアーズ コア 米国高配当株 ETFの成績も悪くなるということになりますね。
【HDV】iシェアーズ コア 米国高配当株 ETFを買って他の銘柄も買う場合、構成比率の低い業種を狙ってみるとバランスがとれるかと思われます。
配当率の推移
続いて、配当率の推移です。
高配当株であるため、配当率を基準として投資判断をするというのは理にかなっていると思われます。
不動産投資で、家賃利回りから経費をひいた最終利回り率から投資判断をするということと同じイメージです。
グラフは、株価の推移と配当金率の推移をプロットしたものです。大体の期間が3.0%から3.5%の間の配当率で推移しており、配当率の平均は3.32%となっています。
又、配当率が3.6%を超えていたのは2000日中160日で8%の期間しかありませんでした。
これから判断する限り平常時は、配当率3.6%以上あれば迷わず買いで問題ないかと思います。
積み立てたり少しづつ拾っていく場合、平均の配当率3.32%以上の配当率の場合に買っていくという方法もありだと思われます。
また長期投資で配当率が4%を超えるようなタイミングがあれば買って10年位放置しておくと膨大な利益が出ているかもしれません。
日別の損益
続いて、日別の損益です。
上記のグラフは、日別に前日比で始値の変動が何%あったかを示したものです。
始値ベースの為、2日の変動率は1日の始値と2日の始値を比べた場合のものです。
グラフを見てみると、6日の-0.1701%、24日の-0.2467%、26日の-0.1439%が目立ちますね。
1日に買った場合月初暫く下落となっているため、月初に買う場合6日の下落があったタイミングで購入が良いと思われます。
1日に買った場合の月末までの平均損益が0.8039%に対して、6日に買った場合は0.9754%となっており、0.17%位の差があります。
微々たる差ではありますが、そうする事で若干のパフォーマンスの改善となります。
続いて、積立て投資を行った場合の、始値、累計購入金額、毎月6日に購入した場合の評価残高を確認してみます。
2020年3月6日時点では投入資金に対して16.45%の利益となっています。
設定された以降で、【HDV】iシェアーズ コア 米国高配当株 ETFの価格は67.31%上昇しています。
しかし、積立て金額が少ない時の上昇が大きいため積立て投資ではそれほど恩恵を受けられている感じがありません。
実際にやっていると少しもどかしい感じがするかもしれませんね。
曜日別の損益
続いて、曜日別の損益です。
上記のグラフは、曜日別に前日比で始値の変動が何%あったかを示したものです。
これを見ると、月曜日、木曜日が下落する傾向があるという事がわかります。
そのため、水曜日、金曜日に買って下落から始めるのはあまり賢明ではないと思われます。
何曜日に買うのが良いか?と言われると火曜日、水曜日と次の日が連続で上昇している月曜日に買ってその後の上昇の恩恵を受けるのが良いと言うことになるかと思います。