- 【VYM】バンガード 米国高配当株式ETFを何時買えば良いか分からない
- 【VYM】バンガード 米国高配当株式ETFを買って出来るだけ損をしたくない
という方向けの記事となっております。
高配当金率がある株式や投資信託は、価格が下がっても配当金があると言う安心感があります。
ただ、配当金が高いから何時買っても良いと言うものではなく出来れば評価損や売却損が出ない方が良いかと思います。
そこで、過去のデータを元に何時買うと少しでも有利なポイントで買えるのか、また損失が出にくかったのかと言う事を検証してみたいと思います。
まずは、「まとめ」からです。
【VYM】バンガード 米国高配当株式ETFを購入する場合のベストタイミング
- 配当率が3.2%を超えている時は何も考えず買えば良い
- 月初に買う場合、1日は避ける
- 水曜日に買うのは避ける
配当金率、日別の損益、曜日別の損益から導いた結果はこのようになりました。
少し前に検証した【SPYD】 米国高配当株式ETFとほぼ同じ結果となりました。
同じ米国株式を対象としたETFであるため当然といえば当然かも知れませんが。
ただ、これら全てを満たしたタイミングというと長いこと買えなくなるかもしれません。
人により自分が納得出来た点を取り入れていただき、少しでも将来のパフォーマンスの向上に役立てていただければと思います。
【VYM】バンガード 米国高配当株式ETFとは
まずは【VYM】バンガード 米国高配当株式ETFについての説明です。
購入タイミングを検討する前に銘柄そのものに対する知識もなければ、そもそも自分が魅力を感じる銘柄でなかったということであっては意味がありませんので参考にしてみて下さい。
- FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスのパフォーマンスへの連動をめざす。
FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスとは、予想配当利回りが平均を上回る大型株、中型株の時価総額加重インデックスのパフォーマンスに連動することを目指すもの。
インカム・ゲイン(配当収益)およびキャピタル・ゲイン(値上がり益)の両方を追求するものです。 - 銘柄を時価総額の比率に合わせてポートフォリオに組み入れる。
- 経費率は0.06%で非常に小さい。
- 3月、6月、9月、12月に配当が行われる。
- 年1回銘柄の入れ替えとリバランスが行われる。
2020年1月31日時点のセクター比率は上記の表のようになります。
金融セクターが18.7%、消費財が14.2%、ヘルスケアが13.6%とこれらのセクターで46.5%を占めています。
これらのセクターの成績が悪くなると【VYM】バンガード米国高配当株式ETFの成績も悪くなるということになりますね。
配当率の推移
続いて、配当率の推移です。
高配当株であるため、配当率を基準として投資判断をするというのは理にかなっていると思われます。
不動産投資で、家賃利回りをから経費をひいた最終利回り率から投資判断をするということと同じイメージです。
グラフは、株価の推移と配当金率の推移をプロットしたものです。大体の期間が2.8%から3.3%の間の配当率で推移しており、配当率の平均は3.05%となっています。
また、リーマンショックの際に配当率が異常値となり最大6.29%まで上がっています。
リーマンショックが少し落ち着いたであろう2010年1月以降の配当率の平均は2.92%となっています。
2010年1月以降では、配当率が3.2%を超えていたのは2554日中129日で5.05%の期間しかありませんでした。
これから判断する限り平常時は、配当率3.2%以上あれば迷わず買いで問題ないかと思います。
積み立てたり少しづつ拾っていく場合、平均の配当率2.92%以上の配当率の場合に買っていくという方法もありだと思われます。
また長期投資で配当率が4%を超えるようなタイミングがあれば買って10年位放置しておくと膨大な利益が出ているかもしれません。
日別の損益
続いて、日別の損益です。
上記のグラフは、日別に前日比で始値の変動が何%あったかを示したものです。
始値ベースの為、2日の変動率は1日の始値と2日の始値を比べた場合のものです。
グラフを見てみると、20日の-0.3022%と23日の-0.2227%が目立ちますね。
1日に買った場合次の日が下落となっているため、月初に買う場合2日の下落があったタイミングで購入が良いと思われます。
1日に買った場合の月末までの平均損益が0.7260%に対して、2日に買った場合は0.8207%となっており、0.09%位の差があります。
微々たる差ではありますが、そうする事で若干のパフォーマンスの改善となります。
曜日別の損益
続いて、曜日別の損益です。
上記のグラフは、曜日別に前日比で始値の変動が何%あったかを示したものです。
これを見ると、木曜日が下落する傾向があるという事がわかります。
そのため、水曜日に買って木曜日の下落から始めるのはあまり賢明ではないと思われます。
また、一日の平均損益が0.0251%で、金曜日の上昇率が0.0636%なので金曜日は他の日の2.5日分の上昇をする可能性があるのではないかと判断出来ます。
そのため、何曜日に買うのが良いか?と言われると下落傾向のある木曜日に買って金曜日以降の上昇の恩恵を受けるのが良いと言うことになるかと思います。